I'll be with you

　歌手の近藤真彦（４１）が１４日、東京・北の丸公園の日本武道館でデビュー２５周年のフィナーレとなる、２２年ぶりの武道館公演を行った。公演チケット１万２０００枚はわずか５分で完売したため、来年の２月１４日にも武道館ライブが決定。また、今秋には８年ぶりにドラマ主演することも決まり、ファンにとってはトリプルのバレンタインプレゼントとなった。

　「ただいまぁ！武道館」。１８年ぶりの風景をグルリと見回した。マッチが武道館のステージに立つのは「愚か者」でレコード大賞を受賞した１９８７年以来。“聖地”での２２年ぶりのライブで、「スニーカーぶる～す」「ハイティーンブギ」など全２９曲を熱唱。１万２０００人のファンは２時間半カラオケ状態で大合唱し続けた。

　中盤からは事務所の後輩も激励に駆け付けた。「修二と彰」のヒット曲「青春アミーゴ」のカバーを披露すると、亀梨和也（１９）が花束を持って登場し、固い握手を交わす。ラストではＫＡＴ―ＴＵＮのメンバーが舞台に上がり「ミッドナイト・シャッフル」を“合唱”。マッチは「後輩には負けない」と宣言した。

　この日は鈴鹿サーキットで、近藤が監督を務めるレーシングチームのテスト走行があったが、連絡を封印して全神経を武道館に集中させた。開演前は「今回失敗したら来年はない」と背水の決意を見せた。しかし反響の大きさに早くも来年２月１４日にも武道館公演が決定。マッチは「毎年の恒例にする」と約束した。

　さらに今秋にはシリーズ化を予定するフジ・関西系金曜エンタテイメント「内田康夫旅情サスペンス　岡部警部シリーズ『倉敷殺人事件』」で８年ぶりのドラマ主演も決定（放送日時未定）。ライブ後は「表彰台の真ん中に上がった気分」と充実感いっぱいのマッチ。歌手・役者として完全復活した。

（デイリースポーツ） - 2月15日10時51分更新